1.待つわ
作詞:岡村孝子
作曲:岡村孝子
かわいいふりしてあの子 わりとやるもんだねと
言われ続けたあのころ 生きるのがつらかった
行ったり来たりすれ違い あなたと私の恋
いつかどこかで 結ばれるってことは 永遠(とわ)の夢
青く広いこの空 誰のものでもないわ
風にひとひらの雲 流して流されて
私待つわ いつまでも待つわ
たとえあなたが ふり向いてくれなくても
待つわ いつまでも待つわ
他の誰かに あなたがふられる日まで
悲しい位に私 いつもあなたの前では
おどけて見せる道化者 涙なんていらない
わかりきってる強がり 平気で言ってみても
一人ぼっちの時には そっと涙を流す
誰も私の心 見ぬくことはできない
だけどあなたにだけは わかってほしかった
私待つわ いつまでも待つわ
たとえあなたが ふり向いてくれなくても
待つわ いつまでも待つわ
せめてあなたを 見つめていられるのなら
待つわ いつまでも待つわ
たとえあなたが ふり向いてくれなくても
待つわ いつまでも待つわ
他の誰かに あなたがふられる日まで
2.琥珀色の想い出
作詞:岡村孝子
作曲:岡村孝子
小さな風の精たちが
吹きぬける時の扉
木々のざわめきの中で
蒼い芽が産声あげる
あなたはもういないけど
ふたりで歩いた小径は
今も変らぬぬくもり
遠い日に心誘って
※なつかしい風の声に
ふと瞳を閉じてみると
素敵な琥珀の想い出が手を振る※
西陽のさす小さな部屋
うたたねしている横で
影と時がたわむれる
あなたの好きだった午後
あの時二人で未来(あした)へ
出発つことができたなら
こんなさみしさを胸に
残しはしなかったのに
アルバムにうつる二人は
色あせてしまうけど
素敵な琥珀の想い出はいつまでも
(※くり返し)
3.ペパーミントの香り
作詞:岡村孝子
作曲:岡村孝子
ペパーミントの甘い香りが
私を包む 春の気配ね
私このごろ変わっていくのよ
心の上着をぬぎすてて
あなたが誰かにやさしくするたび
心痛む あなたが好き
何も見えない 他にはいらない
私恋してる
淡いブルーの風に吹かれて
あなたと二人 海を見ている
私ここで見守るあなたの
喜びも深い悲しみも
※どんなにさみしい思いをしたって
ついて行くわ あなたが好き
後ろ見ないで そのまま歩いて
いつも輝いて※
そうよ私はあなたのやさしい
瞳と言葉を信じてる
(※くり返し)
いつも輝いて
4.ごめんね
作詞:岡村孝子
作曲:岡村孝子
車に乗ったら涙があふれて
驚くあなたがとても小さく見えた
となりの座席にすわるのはよすわ
あなたに泣き顔見られたくないだけよ
ごめんね 気にしないで
ミラーに顔写さないで
今夜は遠回りをして帰るの
気のむくままに
あの子の言葉をみんな信じたの?
私の言葉は少しもきかないで
本当はあの子にしっとしているの
少しもあなたが悪くないと知ってて
ごめんね 強がって
意地をはってうそもついた
今夜は遠回りをして帰るの
気のむくままに
ごめんね 気にしないで
ミラーに顔写さないで
明日がどんなつらい朝であっても
笑ってみせる
ごめんね 気にしないで
ミラーに顔写さないで
今夜は遠回りをして帰るの
気のむくままに
5.おやすみ
作詞:岡村孝子
作曲:岡村孝子
泣いているの? 笑ってるの?
黙っていたらわからない
電話してる部屋の外
雨が降っている
あんな男(やつ)と知らなかった
顔など見たくもないわと
返す言葉さがせずに
ため息こぼれる
本当は彼にふられたってこと
友達にきいたけど
あなたの泣き声 ききたくなかった
※もうおやすみおやすみ
泣きつかれ涙も枯れた夜だから
もうおやすみおやすみ
今夜だけは朝まで子守歌うたうから※
恨んでるの? 悔やんでるの?
あなたらしくもないじゃない
無言(しじま)の中 時は過ぎ夜はふけてゆく
幸せにと言えなかった
死んでも言いたくなかった
意地をはって強がった
あの子がつぶやく
本当に私はついてないわと
さみしげに笑うけど
あなたのやさしさ わかっているから
もうおやすみおやすみ
泣きつかれ涙も枯れた夜だから
もうおやすみおやすみ
朝になれば悲しい夢だと笑えばいい
(※くり返し)
6.届かない心
作詞:岡村孝子
作曲:岡村孝子
少し開いた窓ガラス
すきまをぬける北風
昨日届いた便せんに
青くにじむサヨナラ
心開くこともないまま
遠くはなれてしまう
たった一言胸の内
告げもしないで
悲しくなんかない 悲しくなんかない
一人きりでも
わざとわがまま言ったのは
あなたの気をひくため
無理に笑顔を見せたのは
精一杯の強がり
ほほを伝いすべり落ちてく
悲しみの一しずく
何一つ偽りのない
素直な気持
淋しくなんかない 淋しくなんかない
一人きりでも
あなたの心 はなれてゆく
私の心届かない
やりきれぬ思いを残して
時は過ぎてく
悲しくなんかない 悲しくなんかない
一人きりでも
7.心こめて愛をこめて
作詞:岡村孝子
作曲:岡村孝子
何もかも失くした
思い出も残さず
まぎれもなく これが今の
私の影
ありふれたことだと
誰も皆笑って
心とざし見向きもせず
時の流れに乗る
今何のために ただ生きていくの
ねエ 人はそれぞれ
今わかりあえる 恋人はいない
この私に… だから
うたってよ私に
愛のうたやさしく
さみしすぎる むなしすぎる
ああ 今夜こそ
夢見てた あのころ
今はもう忘れた
そんな日々にもどれたなら
一人じゃない
好きだった あのうた
好きだった人に
心こめて 愛をこめて
口ずさみたい
今時は過ぎて もうすべてかわり
そう 私もかわった
今信じていた 恋人はどこで
夢見ますか… だから
うたってよ私に
愛のうたやさしく
さみしすぎる むなしすぎる
ああ 今夜こそ
今何のために ただ生きていくの
ねエ 人はそれぞれ
今わかりあえる 恋人はいない
この私に… だから
8.来夢来人
作詞:大友裕子
作曲:大友裕子
仕事でからだはクタクタ 家に着く前に眠りたい
駅の近くの来夢来人 苦いコーヒー一杯
店のすみっこに額よせて 入り口近くのテーブルに
移した目は二年前の あの人を見つけた
むずかしい本を読むときに マユの間によせるしわ
鼻の頭を親指で なでるのが癖だったね
店の名は来夢来人 夢が人を連れてくる
そうあれは二年前に あたしが見た夢だったんだ
目を閉じていても涙が とどめなく流れ出るのは
疲れた時の癖なんだ そのうちおさまるさ
セーターのそで口をいつも 無意識にのばしていたね
雨が降ればひとつの傘で 家まで送ってくれたね
店の名は来夢来人 夢が人を連れてくる
そうあれは二年前に あたしが見た夢だったんだ
ねえ…マスター 明日になれば笑えるよねあたし
そのために今夜はここで 眠らせておくれよ
9.冬
作詞:戸次真理子
作曲:木戸やすひろ
冬が来て わたしの心
あなたに戻りたい
一言も かわされぬまま
二人別れたきり
まるで吹きぬけてく人ごみで
あなたに触れられずに
落ちて渦にまかれ消える
一枚の落葉なの
あなたを探す 言葉だけ
冬のとばりの中
雨にうもれて はしゃぎまわる
あの日は戻らない
もしも生れ変わるなら この胸に
一輪のくちなしを
そしてやさしい気持で
あなたに出会いたい
10.あの日の風景
作詞:岡村孝子
作曲:岡村孝子
あれが異人館ね それから
長く続いた坂道
寒くないかとあなたは
照れてきいてくれた
あれから冬は三度すぎたけど
二人 二度と来ることもなかったね
二人で作った思い出 心にやきつけたくて 今日
一人でたどれば あの日の風景がまぶた熱くする
スピード出した車と
すれ違うたびあなたは
危ないよってやさしく
肩を抱いてくれた
あの日の二人 あまりにも若く
こわいものなど 何一つなかったね
あなたと初めて口づけした場所も今は草だらけ
時おりあなたが言ってた口ぐせも今は聞こえない
二人で作った思い出 心にやきつけたくて 今日
一人でたどれば あの日の風景がまぶた熱くする
11.Lover My Love
作詞:岡村孝子
作曲:岡村孝子
過ぎ去った日々を サ店の窓からみつめてた
あの頃の私 二度と帰らない
なつかしい壁のあなたが書いてた落書きを
指でたどれば 涙がこぼれる
Lover my love 忘れたのに
Lover my love もうもどれない
時がすぎたら 何もかも消してくれるといいね
そんなあなたの なげやりな言葉ふと聞いた気がします
散ってゆく秋に 都会はもはや冬の色です
通り行く人は 誰もみなひとり
待ちわびたこともあなたをうらんだことなども
いつか思い出し 笑える日がくる
Lover my love 忘れたのに
Lover my love もうもどれない
時がすぎたら 何もかも消してくれるといいね
そんなあなたの なげやりな言葉ふと聞いた気がします
今はあなたを思うことも 影を追うこともない
ほんの少しの思い出だけ なくさないでいたい
12.つくり笑い
作詞:岡村孝子
作曲:岡村孝子
一人にしてよ あなたの顔は見たくもないわ
あなた一人にたよった わけじゃないから
気にしないでよ 今のは ほんの冗談だから
くやしまぎれにこぼれた 悲しいさよなら
冷たくされて あざけ笑われ
涙も涸れたけれど
それでもいつか戻ってくると信じてたなんて
時が過ぎればすべてを流す思い出さえも
今はあなたの心にもう戻れない
忘れかけてた人からふいに電話がかかる
いつも通りのやさしい明るい声ね
そばに誰かが居ることぐらい知ってたけれど
まるで気づかぬふりして 笑ってみせる
今頃なんでやさしくするの
つらくなるばかりよ
心が泣けば無理に気取ってつくり笑いする
時が過ぎれば全てを変える人の心も
今はあなたの心ももうつかめない
今はあなたの心ももうつかめない
13.潮の香りの中で
作詞:岡村孝子
作曲:岡村孝子
潮の香りの中 二人黙ったまま
別れの気配を悲しいほど感じて
夕べ考えてた言葉口にできず
私の気持ち知らずに行ってしまうのね
こんなにも あなただけ愛したのに
好きですと言えなくてごめんなさい
もう二度と あなたには会えないから
わかってほしかった
今 あなたの後ろ姿を
一人きりで見送ったけど
ぬぐいきれず涙ひとつぶ
こんな私はばかね
風が冷たいから泣いているだけなの
本当よ誤解しないでもうさよなら
そっとよびとめたい 肩を抱きしめたい
今なら間に合うくせに強がってみたの
どうしても素直にはなれなかった
わがままな私です ごめんなさい
できるならそばにいて私のこと
みつめてほしかった
※今 港の見える丘には
海をみつめる忘れな草
風にふかれゆらりゆれてる
まるで私のように※
(※くり返し)
14.白いページの中に
作詞:柴田まゆみ
作曲:柴田まゆみ
いつの間にか私は 愛の行方さえも
見失っていた事に 気付きもしないで
振り向けば やすらぎがあって
見守る瞳があった事を
サヨナラの時の中で やっと気付くなんて
※長い長い坂道を 今登ってゆく
好きだった海のささやきが 今は心にしみる
よみがえる午後のやすらぎも 白いページの中に※
優しいはずの声が 悲しい糸をひいて
許しあえた短さを 遠くで響かせる
色あせてゆくものに やさしさを帰してみても
過ぎ去った日々の前では もうさめた振舞ね
(※くり返し)
好きだった海のささやきが 今は心にしみる
よみがえる午後のやすらぎも 白いページの中に
15.未知標
16.あなたへ…
作詞:岡村孝子
作曲:岡村孝子
窓にゆれてる レースのカーテンの向こう
夕陽が溶けてく 海を見つめる
悲しみの数 押し寄せる波間に数え
ため息つけば過去(きのう)にもどると知らずに
遠く夢見てた かなわない
やすらぎを求めて
ずっと昔にあきらめたパズルがふいに
あとからわけなく 解けていくように
こんな大きな悲しみもいつかきっと
ほんの小さな思い出にかわる かえてく
だから泣かないで誰だって
一人きり生きてる
どんなことに出会っても
過ぎた日はもどらない
今あなたの旅立ちに
心こめて うたうから
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